癒やしとリラックスが足りない現代人 心身の状態と深く連動している「自律神経」

心身の状態と深く連動している「自律神経」

自律神経は、私たちの身体の中で無意識に働く神経で、呼吸や体温調節、心拍、消化、代謝活動などをコントロールしています。
これらは、私たちの心身の健康と密接に連動しています。

自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあり、互いにバランスを取りながら機能しています。
たとえば、ストレスを受けているときには、交感神経が優位になります。
仕事で緊張するシーンや、運動中など、身体を活発に動かしているときにスイッチが入ります。
このとき、心拍数が上がり、身体がエネルギーを消費しやすくなります。

一方、副交感神経はリラックスしているとき、休息しているときに優位になる自律神経です。
身体を休ませ、心身を回復させる働きを担っています。

忙しい職場が多い現代社会では、仕事や人間関係のストレス、情報の多さなどが原因で、常に緊張状態になりがちです。
よって、交感神経が優位なままな生活を送っている人が多いでしょう。
この状態が続き、自律神経のバランスが乱れれば、身体が疲れてしまって、免疫力が低下する可能性もあります。
悪化すれば、自律神経失調症のような症状を引き起こすこともあるでしょう。
そうならないよう、日頃から副交感神経を意識的に活性化させることが大切です。

自律神経を整えれば、心身の緊張が解け、いつでも落ち着いたメンタルを維持できるようになります。
毎日の生活の中で、少しずつでも自分を労わる時間を増やし、自身の健康をより良く保っていきましょう。